城ヶ島観光協会の新会長に就任した 高橋 真樹子さん 岬陽町在住 45歳
「伝統と遊び心」で前へ
○…「水仙」「白秋」「ススキ」の名を冠した祭りなどで、城ヶ島ならではの魅力を発信する観光協会。しかし、コロナショックが襲い、直近2年は催しの中止を余儀なくされた。こうした逆境の中で会員約25人をまとめるリーダーに抜擢された。「開催したい気持ちはやまやま。でもリスクも生じる。歯痒い思いを抑えながら、慎重に新企画も出していきたい」
○…愛知県名古屋市で生まれ、大学卒業後はアパレル会社に勤務。ある日、仕事の息抜きに福井県の越前海岸でダイビングを経験。「まるで異空間。心に染み入る美しさだった」。以来、その世界にどっぷり浸り、オーストラリアへ。ワーキングホリデーを利用しながらインストラクターの資格を取得。帰国後、西伊豆の会社を経て、36歳での結婚を機に「城ヶ島ダイビングセンター」代表に。「人に癒しを与えられることが私の喜び」
○…リゾートホテル建設に伴う公園整備や道路拡幅など、開発が進む島西部。「数年後にはモダンな景色が広がる。店が増えれば雇用も増え、島に活気が溢れる」と期待を抱きつつ、今後は多くの観光客を迎え入れる準備にも着手していく。協会メンバーは年上が多いが、向かい合えばざっくばらんに話し合える仲。「皆に馴染んできたのは、ここ最近。仕事上だけではない付き合いで、やっと個々の人柄を理解できるようになった」と感慨もひとしおだ。
○…島周辺の海ではタツノオトシゴが見られるほか、漁師から伊勢海老やアワビをもらうなど、自然の恵みを受けて暮らす。幼い2人の娘もシュノーケリングで魚観察に夢中。「豊かな自然をたくさんの人に知ってほしい。先輩方が築いた伝統を継承しながら、遊び心あるアイデアで、観光業を盛り上げていきたい」
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