7月1日付で奉仕団体「三浦ロータリークラブ」の新会長に就任した 奥山 浩司さん 和田在住 68歳
育てられた三浦に恩返し
○…社会貢献活動に取り組む「三浦ロータリークラブ（三浦ＲＣ）」で、働き盛りの会員34人を束ねるリーダーに選ばれた。１９６２年に創立し、今期は60周年。記念事業も計画中で、節目に務める大役に「奉仕の輪を更に広げていくことが私に与えられた使命」と口元を引き締める。
○…横浜市南区井土ヶ谷で生まれた。好きな船を眺め、悦に浸った幼少期。船乗りになる夢を抱いて高校３年の時、船舶学校に願書を持参したが、受付締切が１日過ぎていた。「やってしまった。でも浪人は嫌だったし」と切羽詰まって、建築系の専門学校に進むことに。卒業後、都内でサラリーマンを経て、27歳で親戚のいる三浦に移住。自らの名を冠した工務店を起業した。堅実で丁寧な手腕が評価され、近年では三浦商工会議所の建設や南下浦市民センター用地で計画が進む子育て賃貸住宅等整備事業など大規模プロジェクトに携わるまで成長。一代で確たる地位を築いた。
○…会社設立と同時に三浦青年会議所に入会。「きっかけは周りの勧めだったが、これが地域活動の原点」。異業種交流によって人脈が築かれ、商工会議所・法人会の青年部も経験した。ＲＣは８年前に入会。ポリオ撲滅の寄付を募る街頭キャンペーンや中高生とのごみ拾い、子どもの海洋教育支援などを通じて、あたたかい人の情けを知り、やりがいも得た。
○…多忙を極める日々の中、４人の孫との触れ合いが息抜き。仲間と酒を酌み交わせば、皆を励まし、心を照らす。「人生の半分以上を三浦で過ごし多くの人に助けられてきた。今度は私が恩返しする番」と感謝を忘れない。「未来輝く若者のために」と子ども食堂の開設が目下の目標。誰もが暮らしやすい街のために全力を注いでいく。
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