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三浦 人物風土記

公開日:2022.07.22

7月1日付で奉仕団体「三浦ライオンズクラブ」の新会長に就任した
石毛 浩雄さん
栄町在住 58歳

背中で見せる伝統の精神



 ○...「三浦ライオンズクラブ」の新会長として、今期のテーマ「志をひとつに〜We Serve〜」を打ち出した。「親子ほど年が離れた28人の会員たち。価値観の違いを乗り越えて、いつも地域に必要とされる存在になれれば」。その言葉におもねったところは微塵も感じさせない。



 ○...会員の勧めで、7年ほど前にクラブに入会。地元・三浦市への寄贈や街頭献血活動、少年野球・サッカー大会の開催、障害者施設利用者らを招いたジャガイモ収穫祭など、多彩な事業を展開してきた。仲間と影でまちを支える中で、出会った人のぬくもりを感じ、考え方の幅も広がった。「『社会の役に立つ』という脈々と受け継がれてきた団体の純粋な精神を大切にしたい」。声は一段と熱を帯びた。



 ○...栄町にある創業1966年の老舗製麺会社・(有)丸清製麵の代表取締役を務める。3兄弟の長男として生まれ、幼い頃から製造や配達など家業の手伝いをして育った。先代の父・清雄さんは今年2月に他界。「ずっと働いていた印象しかない」。大黒柱として家族を支える姿に、不器用な愛情を感じていた。大学で経営を学び、スーパーや製麺店で修業。26歳で実家に戻った。「三浦を盛り上げる一助になれば」と、餃子の皮やラーメン、パスタといった地産地消を目指す商品とのコラボなど、オファーが絶えない。



 ○...「インドアなんです」と美術鑑賞が趣味。娘が4人おり「跡取りがほしいので良い旦那さんと結婚してほしい」と笑う。クラブでは高齢化が進み、会員増強のため家族会員制度を採用。過去に父も会長を歴任したことがあり、自身も2代にわたる会員の一人。「伝統を重んじながら、若手が入会したくなるような活動を背中で見せたい」 

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