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三浦 人物風土記

公開日:2023.02.17

新規事業アイデアを競う「アトツギ甲子園」に出場する
荏原 秀彰さん
小網代出身 31歳

「食」で「人」を「良」くする

 ○…中小企業の後継者が家業を活かした新規事業プランを発表するイベント「アトツギ甲子園」東日本ブロックのステージに上がる。提案テーマには「三浦市のフードロスをゼロに〜サステナブル食品加工を〜」と掲げた。供給過多・規格外の野菜や数が揃わないと捨てられてしまう雑魚を安価で購入し、レトルトや缶詰に加工・配送する事業「家飲み横丁」などについてプレゼンテーションする。「生産者も消費者も笑顔になり、SDGsに繋がる取組をたくさんの人に知ってほしい」

 ○…小網代出身で、物心ついた時から地魚料理店を営む父・秀介さんの姿を見て育った。「私の良き理解者。でも昔は偉大過ぎて、少し恐い存在だった」。その背中を追いかけるように、関東学院大学健康栄養学科に進学し、卒業後は飲食業を展開する会社に就職。能登や銀座、横浜などで居酒屋の店長を任された。その後、自身だけで店舗を運営するようになったが、コロナショックが襲い、閉店を余儀なくされた。それでも下を向かなかった。今まで培ったノウハウを活かし、自宅にいながら居酒屋で食べるようなつまみの通信販売事業を2年半ほど前から開始。食材調達から試作、完成まで、日常に根を下ろした視点で、地域課題としっかり向き合いながら行う。三浦のみならず、鹿児島にある事業者からもオファーが舞い込み、現在は桜島大根を使った缶詰を考案中だ。

 ○…横須賀市三春町で妻と2人の娘と生活する。「とにかく経験値を上げよう」と有名店を食べて回ることが、食品加工の引き出しを増やす。「『食』は『人』を『良』くすると書く。食で人々の暮らしを豊かにする仕組みを三浦から発信していきたい」。これからも溢れる情熱を胸に調理場に立ち続ける。

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