デビュー45周年を迎えたプロシンガーで、地元でも活動を始めた ブル松原さん(本名:松原 実) 栄町在住 73歳
ワン&オンリーな歌声届け
○…時にパワフル、時に甘く切ない歌声で、聴く人のハートをわしづかみにするボーカリスト。ジャズ、ブルース、R&B、ロック、ポップス――。ステージで披露する曲のジャンルにはこだわらない。昨年プロ45周年を迎え、三崎口駅前にあるmitocafeでのライブや横須賀産業交流プラザでは歌のレッスンを開くなど、70を超えた今なお活動の幅を広げている。「音楽で三浦半島を盛り上げますよ」
○…3兄弟の長男として栄町で生まれ育った。父はマグロ船の漁労長、母は音楽をこよなく愛し、幼い頃によく童謡を口ずさんでくれた。その後、岬陽小の音楽教諭から勧められ、児童合唱団の一員に。「当時は”天使の歌声”だった。誰も信じてくれないけれど」と豪快に笑う。小学5年の時、運命的な出合いがあった。英語を習いに訪れた横須賀のベースで流れていたのは、米国のジャズピアニストで歌手のナット・キング・コールの曲。「頭にガーンと衝撃が走ったと同時に、将来こんな曲が歌えたらと思って」。関東学院六浦に進学し、ビートルズの来日でGSブームに沸いた中学時代は聖歌隊として賛美歌を歌い、高校に入るとバンド活動に熱中した。大学では建築学を専攻。卒業後、設計事務所で働いたが、「好きな道で生きる」と音楽一筋の人生が始まった。
○…「ブル」の名は、バンド仲間のベーシストが声や体格、シカゴブルズなどから連想して命名。横浜や都内、海外の会場で観客を沸かせてきたが、おととし母が亡くなったことを機に実家へと戻ってきた。圧巻の声量、ほとばしる汗、地元で繰り広げるド迫力のパフォーマンス。「常に120%の力、ワン&オンリーなスタイルを出すことが大事」。今後も観客に感動を届けていく。
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