逗子・葉山版 掲載号:2011年6月10日号
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逗子名越緑地里山の会の会長を務める 飯河 正さん 逗子市新宿在住 71歳

自然と人の繋ぎ役として

 ○…昔ながらの原風景がそこにある―。逗子市唯一の水田が残る名越緑地。水路には水田に注ぐ湧き水が流れ、周囲は雑木林や竹林など豊かな緑が生い茂る。「水がきれいでしょ。この辺は沢蟹やホタルの餌になるカワニナもいるんですよ」。6年前に発足した里山の会。現在約60人の市民が参加し、田んぼや畑の復元、竹林の保全や自然調査などに取り組む。辺りに視線を向け「本来ここにあったであろう里山の動植物を復活させるのが私たちの夢なんです」と穏やかに話す。

 ○…過去3度、大規模な開発計画に晒されながら、市民の根気強い運動で開発を免れた名越緑地。これまでの保全活動の成果もあらわれ、里山の景観を取り戻しつつある。自身いわく里山は”五感で感じるもの”。「目で見るだけじゃなくて、鳥のさえずり、緑の匂い、木の実の味、土の感触、五感で感じる風景が里山。だから子どもにはもってこい」。最近は小学校の授業への協力で子どもと触れ合う機会も増えた。「子どもたちが『こんな生き物がいたよ』とか、そういう姿を見れるのが一番嬉しい」。里山ではしゃぐ子どもたちに目を向けると思わず目尻に皺がよる。

 ○…「私もよく雑木林で兄弟や友達と駆け回ったものですよ」。子どもたちを眺めていると幼少の自身と姿が重なる。東京都三鷹市の生まれ。戦後まもなくで遊び道具は少なかったが、学校が終わると裏手にある林で日が暮れるまで友達と遊び続けた。その経験がいまだに自身の原点。「自然の中で何かをすることがDNAに刻まれているのかもしれませんね」と笑う。

 ○…より広く自然の素晴らしさが伝えたいと森林インストラクターの資格も取得した。今後の自身の目標は「自然と人を繋ぐこと」。「この里山の自然を多くの市民、特に次世代の子どもたちに知ってもらって楽しんでもらえれば」。そんな温かな想いが里山には込められている。
 

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