逗子・葉山 人物風土記
公開日:2025.12.05
Hayama Piano Loversの代表を務める
仲條 誠司さん
横須賀市湘南国際村在住 65歳
有言実行のピアノ愛好家
○…ピアノ好きが高じてコンサートを手掛ける団体を立ち上げて約2年。来年3月に町民による企画持ち込み型の「葉山ピアノ音楽祭」を開催する。「ピアノは弾いている人も聞いている人も元気にしてくれる。人も町もピアノで元気にしていきたい」と意気込む。
○…子どもの頃から家にピアノがあり身近な存在だった。中学生の時、米国人ピアニストのヴァン・クライバーンのショパンの演奏を聴いて鳥肌が立ち、それからレコードを買い、楽譜を買い、独学でピアノを弾き始めた。大学時代には学園祭でコンサートを開くまでに。「ピアノは自己表現ができるツール。人は表現することで自分を高め、周りを豊かにしていく。その上で素晴らしい楽器だ」とピアノの魅力を熱弁する。クラシックだけでなくビートルズ、松田聖子、竹内まりやなども好きで弾くという。
○…大学時代にはヨットにものめり込み、以後、乗り続けている。「波風があっても目標に突き進む。人生そのもの」。自然相手で死ぬ思いをしたこともあった。九死に一生を得たときの仲間は生涯の友だ。社会人になる時に「自分の船を持つ」「海外で働く」「家にグランドピアノを置く」と3つの目標を立てた。JTBでカナダのバンクーバー勤務時にクルーザーを買った。そして、今住む家のリビングには白いグランドピアノが置かれている。「プロポーズの時に『ピアノを持つ』って言ったらしいんだよね」と照れ笑い。
○…ピアノの曲に感動するのはもちろんだが、最近はピアノに向き合う人の姿に心打たれる。音楽祭はピアノをはじめとする音楽好きの人たちへの場の提供だが、何より自分の楽しみでもある。一度きりにとどまらず継続し、葉山のレガシーになることを望んでいる。
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