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逗子・葉山版 公開:2014年2月7日 エリアトップへ

「キエーロのある暮らし」いかが 購入安価、設置代行でニーズじわり

公開:2014年2月7日

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設置を終え、使い方を説明する桐ケ谷さん(=写真左から3番目)
設置を終え、使い方を説明する桐ケ谷さん(=写真左から3番目)

家庭で始める生ごみ処理減量化、有料化対策にも

 逗子市が推進する家庭用生ごみ処理機「バクテリアdeキエーロ」(以下キエーロ)が市内で広がりを見せている。昨年10月に市と市商工会が普及協定を締結したのを機に同会が設置代行を手掛けるほか、購入費用の補助額も拡大。これまでよりも市民が手軽に買い求めることが可能になったことで今年度すでに約180台が売れた。販売窓口の同会では年度内300台の販売を目指し、キャンペーンを展開するなど設置普及に力を注いでいる。

 キエーロは木枠の箱に土を入れ、混ぜるだけで食品残渣や廃油などを処理できるのが最大の特徴。協定締結以前は利用者が購入後市に申請し、後から費用3分の2を受け取る仕組みだったが、現在は同会が設置を代行。申込みをすれば10日ほどで登録業者がパーツの組み立てから使い方の説明までしてくれ、利用者は手間いらずに。さらに補助額も4分の3まで拡大され、直置き用(2万4千円)なら6千円で買い求めることが可能になった。さらに逗子市は家庭ごみ処理の有料化を導入する方針で、ごみ処理の関心が高まっていることが購入の後押しにもなっているという。設置の推進担当を務める桐ケ谷覚さんも「このところ問合せも増え、関心の高さを感じています」と話す。

 久木在住の松本亮太さん夫妻は知人の紹介でキエーロ購入を決めた。先月27日、この日は桐ケ谷さん自らが材料を持ち運び、電動ドリルを使いながら組み立てていく。かつてコンポストなどを使い、悪臭や虫に悩まされて挫折した人がキエーロに同様の誤解を持つケースも少なくないため、作業の傍ら丁寧に説明をするのも重要な役目だ。

 「ニオイや虫はでませんし、魚の骨や内臓、廃油など口に入れるものならほとんどが分解できます。こうして穴を少し掘ったところにごみと水、土を入れよく混ぜて。夏場なら1週間もあれば消えてしまいますよ」と桐ケ谷さん。説明を聞き終えて妻の千寿さんは「うちは魚を食べる日はごみ出しの前の日と決めているんですが、収集日を気にしなくていいのは嬉しい」と話した。すでに利用している市民からの評判も上々のようで、昨年の春にキエーロを購入した逗子在住の男性(34)は「生ごみのほとんどは出なくなった。土を肥料として庭にまいたりもできるので重宝してます」と話した。

 また、キエーロ購入には被災地支援の側面もある。素材に使っている木材は震災で津波被害に遭った岩手県陸前高田市産。まちの高台移転のために切り崩した山から出る杉の木を使っており、パーツは仮設住宅の利用者らが製作する。被災地の間伐材処分と雇用創出にも繋がる、というわけだ。

 同会では3月末まで「紹介キャンペーン」と銘打ち、購入後に利用者を紹介した人にはしおかぜカード500円分を進呈。「この機会に家庭での生ごみ処理を始めてみて」と同会では呼びかけている。問合せは同会【電話】046・873・2774

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