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逗子・葉山版 公開:2015年5月15日 エリアトップへ

体験学習施設内にある「CAFE CHOCOTTO」で行われる「ちょこっとライヴ」のプロデュースを手掛ける 近藤喬之(たかゆき)さん 逗子市小坪在住 25歳

公開:2015年5月15日

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クラシックを日常に

 ○…「0歳から楽しめるクラシック音楽」をコンセプトに、毎月行われる無料の音楽会。昼下がり、小さな店内には声楽や管楽、弦楽の美しい音色が響き渡る。飲み物を片手に本格的なクラシックを楽しんだり、時には流行りの曲を子どもたちが一緒に歌ったり。先月で丸1年を迎え、今では店内に観客が収まりきらないこともしばしば。「場所を提供して下さる方、出演してくれる演奏家。皆さんの助けがあってこそ」と感謝が口をつく。

 ○…国立音大声楽科を卒業。自らも演奏者の一人として舞台に立つ。大学時代、教育実習で赴いた中学校で音楽の授業に関心を示さない生徒たちを目の当たりにし、少なからずショックを受けた。「馴染みがないから受け入れられない。幼い時から日常的にあれば、もっとクラシックが身近になるはず」。施設を訪れる多くは幼い子連れ。音楽会の狙いは、垣根が高いと思われがちなクラシックを広く日常に浸透させること。「普通の高校生同士で『この間バッハのカンタータ聞いた?』みたいな会話が当たり前になったら」。青写真を描くと自然と笑みがこぼれる。

 ○…音楽会には、若手演奏家に活動の場を提供する意味合いもある。有名な音大を卒業しても、音楽を糧に生活していける人はほんの一握り。自身も飲食店で仕事を持つ傍ら活動を続けている。やりきれないのは、才能がありながらも経済的な事情などで音楽を辞める人が後を絶たないこと。「そういうのは本当にもどかしくて悲しい」。実情に思いを巡らすと思わず声が震える。

 ○…この春、これまでの経験をもとに若手演奏家による出張演奏を手掛ける「+M(ぷらすみゅーじっく)」を立ち上げた。まだ産声を上げたばかりだが、依頼も増えつつあり、いずれはNPOにする構想もある。「地道ですが、コツコツとやっていれば結果はついてくると信じていますから。楽観的かもしれませんけど」。そう言ってほほ笑んだ。

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