(一社)逗葉医師会の会長に就任した 田嶋 博雄さん 逗子市在住 71歳
地域で”支える”医療を
○…地域医療を担う逗葉医師会の会長に、このほど就任した。学術講演会の開催や医療分野における行政への提言、休日・夜間診療を行う地域医療センターへの事業協力やワクチン接種・健康診断など幅広く行う同会のかじ取り役を担う。「高齢化が進み、医療を取り巻く環境は大きく変化している。地域で治す医療から支える医療を目指したい」と意気込みを語る。
○…東京都出身。子どものころから、病弱な母の姿を見て医者になることを夢見ていた。しかし、医学部進学を目指すも叶わず。一度は断念したが30代の頃、友人に発破をかけられ再び心に火が付き、受験を突破。45歳で念願の医者になった。
○…インターンを経て、現在の湘南記念小坪クリニックの院長に就任。当初から在宅医療に力を入れてきた。24時間、携帯電話を手放すことはなく、深夜であっても連絡があれば患者のもとへ駆け付ける。気の抜けない環境だが「処置が終わって患者さんから感謝の言葉でももらえば今も充実感でいっぱいになる。やりがいのある仕事です」という。日頃から痛感しているのは病気やケガをきっかけに介護が必要となっても住み慣れた地域で過ごすことのできる「地域包括ケアシステム」の必要性。そのためには介護や住まい、生活支援など多方面との協力体制が不可欠となる。「行政とも連携を図りながら、より良い形を目指したい」
○…忙しい日々のリフレッシュ方法は草野球。横須賀市生涯野球連盟のチームに所属し、週末は朝6時からの試合に臨む。”先輩”もいるなか、ファーストとして活躍中だ。「勝ったり良いプレーができると1週間は上機嫌ですよ」と笑顔で語る。自らの重責もチームプレーで全うするつもりだ。その目は穏やかながら、使命感に燃えていた。
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