平成から令和へと元号が変わった2019年。葉山町では、町民有志からなる実行委員会が「奉祝事業」を実施し、町を挙げて祝意を示した。東京五輪を翌年に控え、逗子市ではスペイン、葉山町ではイギリスのセーリングチームと住民が交流を深め、エールを送り五輪機運の醸成に繋がった。9月と10月に日本列島を襲った台風15号と19号は、逗子葉山エリアにも大きな爪痕をもたらし、風水害、そして停電に備える対策の必要性が浮かび上がった。両市町の主だった話題を、本紙面から振り返る。
逗子市花火大会の開催例年時期から9月に
ラグビーワールドカップなどによる警備人員の確保困難や、花火の打ち上げ台船が停泊する葉山港の工事などにより、例年5月末から6月初めに開催していた逗子海岸花火大会は同時期での開催を見送り。市は2年ぶりに市観光協会への補助金を復活させ、警備費にあたる1300万円を補助。企業協賛や募金を募り開催費用を捻出し、9月27日に開催した。
亀岡八幡宮社殿改築100周年祝う
「緑のオアシス」として市民から親しまれている逗子市の亀岡八幡宮で、社殿改築100周年を祝う催しが5月11日に開かれた=写真【1】。市内6商店街が飲食ブースを出し、地元ゆかりのバンドが演奏を披露。来場者たちは同宮の歴史に思いを馳せながら晴天の一日を楽しんでいた。氏子会副総代の奥野哲男さんは「これからも逗子市民の皆様に愛される神社となるよう頑張っていきたい」と話した。
観光拠点でがけ崩れ自然災害相次ぐ
「ロードオアシス」の名で親しまれていた逗子海岸駐車場(逗子市新宿5丁目)で5月23日、崖崩れが発生した。土砂は幅約30m、高さ約20mにわたって崩れ、フェンスがなぎ倒されたほか、駐車していた車に落石があった。現在、駐車場の一部と、敷地内の飲食店は営業を再開している。
また、9月9日未明にかけて三浦半島付近に上陸した台風15号により、小坪隧道で土砂崩れや倒木が発生し、通行止めに=写真【2】。同24日に全面通行となった。
パートナーシップ制度導入へ
桐ケ谷覚市長は9月25日に開かれた市議会で、「パートナーシップ制度」を導入する方針を表明。パブリックコメントを実施し、来年4月からの制度開始を目指す。
多様な企業集まるビジネス拠点誕生
行政と民間の垣根をなくし、市内での事業創出や地域課題の解決を目指す「プラットホーム逗子ビズ」を市が設置。10月25日には初会合が開かれ、大手通信会社やIT・ベンチャー企業など約40社が参加し、活発な議論が行われた。
逗子出身の小川さんがプロ野球阪神へ
逗子市出身で東海大九州野球部の小川一平さんがプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから6位指名を受けた。長身から繰り出す直球が持ち味の小川さんは、かつての恩師とともに桐ケ谷市長に入団報告。「早く一軍に上がって、藤川球児選手のようなピッチャーになりたい」と意気込みを語った=写真【3】。
葉山町架け替えに向け募金活動を開始
下山口河口に設置されている「臨御橋」の架け替えを目指す葉山町は4月から募金活動を開始した。約2億円を目標に、ふるさと納税制度を活用して募っている。
給食センターは長柄小学校隣接地に
山梨崇仁町長は6月5日、給食センターの建設地を長柄小学校隣接地にすると表明した。町や町教育員会によれば、センターは2階建て。1階が厨房で町立小中学校6校の給食を一括調理・配送する。
森戸海岸が日本初の「脱プラ」宣言
森戸海岸が、日本で初めての「プラスチックフリービーチ」に。大手ビールブランド「コロナ」の協力を得て、食器やストローなどをプラスチック製品ではなく、生分解性プラや紙などに代替。ビーチクリーン活動も実施するなど先進的な取り組みを行った。
葉山警察署のマスコットキャラ誕生
葉山警察署が設立100周年を記念しマスコットキャラクターが誕生。町にゆかりのある漫画家・西岸良平さんの代表作で、現在も連載中の「鎌倉ものがたり」で葉山署の警察官を務めるタヌキの「ポン吉」がお披露目された=写真【4】。今後、イベントなどで啓発活動を行っていく。
改元への祝意町民一丸で示す
葉山町奉祝実行委員会による「改元奉祝事業」が10月22日、葉山町福祉文化会館で開催された=写真【5】。町内の各団体代表などからなる実行委員会が昨年11月から準備を進めていた。当日は、「たままゆ」の披露や、町出身在住の音楽家による演奏が行われた。また20日には、南郷上ノ山公園に休憩や食事に利用できる「梓亭」が完成。お披露目式が行われた。
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