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公開日:2026.05.08
二子山山系イノシシ 捕獲累計800頭 生息域拡大に危機感
葉山町、逗子市、横須賀市にまたがる二子山山系で2013年に初めて生息が確認されたイノシシの捕獲数が4月24日に累計800頭に達した。葉山町で最初の5頭が確認されて以降、繁殖と生息域拡大を繰り返し、最近では横須賀市の大楠山で捕らえた6頭の内5頭が25年生まれと判明。当初から捕獲に取り組む葉山町鳥獣被害対策専門員の三井修さんは「もはや『二子山山系のイノシシ』という規模ではない。三浦半島に広がっており長井の春キャベツなども被害が出かねない」と危機感を隠さない。
現在、捕獲活動を行っているのは葉山町鳥獣被害対策実施隊、横須賀市・逗子市による共同事業(民間委託)、神奈川県(民間委託)の3者。25年度は実施隊115頭、横須賀市・逗子市16頭(横須賀14頭/逗子2頭)、県35頭、一般狩猟者2頭の計168頭が捕獲された。
このうち25年生まれの個体は100頭に上った。三井さんによれば、24年度は例年よりメスの個体を多く捕獲したことから、25年の出産数は平年の130頭予測から大幅に抑制され、90頭ほどに収まると見込んでいた。しかし、実際には100頭を超え、「考えが甘かった」と三井さんは語る。
生息域の広がりも深刻だ。24年8月には大楠山への侵入が確認され、翌年には幼獣も撮影されている。横須賀市のごみ処理施設「エコミル」付近では足跡も見つかっているが、民間企業の所有地が多く、罠を仕掛けるための許可申請に1カ月ほど要することが対策の障壁となっている。
さらに、横須賀リサーチパーク(YRP)内の公園の池では、環境DNA調査によってイノシシの反応が出た。既に武山方面まで生息域が及んでいる可能性も否定できない。三井さんは「長井などの農地で甘みの強い春キャベツの味を覚えられたら最後だ」と危惧する。一方、逗子市の池子の森自然公園内でも昨年、姿が撮影されており、未だに駆除に至っていないことから住宅街に近いエリアでの繁殖も懸念されている。
三井さんは「葉山町は通年で対策を強化している一方で、他自治体との温度差がある。半島全体で本腰を入れなければ手遅れになりかねない」と警鐘を鳴らしている。
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