逗子・葉山 文化
公開日:2020.03.06
体の不思議 “キャラ図鑑”に
葉山のシェアオフィスで誕生
葉山町堀内にある古民家シェアオフィス「かざはやファクトリー」で出会った編集者とイラストレーターがタッグを組み、ユニークな図鑑を完成させた。人間の体から出るものや音、においをキャラクターに仕立てて解説しているもので、「子どもたちが、身近な不思議に興味をもってくれたら」と2人は話している。
本のタイトルは『カラダから出る「カタチのある」もの”キャラクター図鑑”』と『カラダから出る「カタチのない」もの”キャラクター図鑑”』(ともに誠文堂新光社、本体価格1600円)。
かさぶたや鼻くそ、目やにのほか、足の臭いや正座したときの「ビリビリ」など、体から出てくる有形無形のものを「鼻くそほじりん」や「目やにドル」、「足のにおいぬ」や「正座ビリビリ」などのキャラクターにした。その現象が起きる理由や仕組みを、免疫学者で東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授が解説。子どもだけでなく、大人でも楽しめる内容になっている。
2人がタッグ
企画や編集を鎌倉市在住の編集者、永峰英太郎さんが行い、キャラクター制作を葉山町在住で「とげとげ。」の名で漫画家、イラストレーターとして活動する浅野悦子さん=人物風土記で紹介=が担った。
通勤で利用している横須賀線内で、OL風の女性が鼻をほじる姿を見て、本のアイデアが浮かんだという永峰さん。「ちょうどウンチにまつわる本や展示の人気が高まっていたころ。体から出るもの全般を網羅した図鑑を作りたいと思いました」という。
子どもたちに楽しみながら読んでもらうため、それぞれのキャラクターを作ることに。そこで依頼したのが、同じシェアオフィス「かざはやファクトリー」(葉山町堀内663)を利用している浅野さんだった。「ユーモアのある作風がぴったりだと思いお願いした。同じオフィスで、スムーズに作業を進めることもできました」と語り、浅野さんも「キャラクター作りは自由にやらせてもらい、とても楽しかった」と笑顔で振り返る。
先月から書店で販売が開始した。2人は「自分の体から出るものを汚いとかくさいと遠ざけるのではなく、それぞれに大事な意味があることを伝えたい」と語った。
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