ポルトガル生まれの揚げパンの一種で、ハワイの定番お菓子「マラサダ」。これを手作りし、販売している夫婦がいる。葉山町在住で「KUJIRAYAH(くじらや)」の大塚さん夫妻。店舗を持たず、イベントを中心に、地元の店舗などで販売している。
砂糖をまぶしたメニューはもちろん、地元店とのコラボメニューも人気だ。これまで、葉山町にあるこだわりの無添加干物「佐々木良太郎商店」や、南国徳之島の旬を楽しめる「島の八百屋さん」、葉山のハーブを使っているスイーツ店「ニコラ&ハーブ」などとコラボしてきた。
今月7日には逗子市で編集者夫妻が土曜日だけ開いているカフェ「アンドサタデー」とイベントを開催。同店のコーヒー豆を練り込んだクリームを使った限定メニューを販売し、客足が絶えることがなかった。
地元盛り上げたい
調理師学校で製菓を学んだ後、レストランやカフェなどで経験を積んだ大塚美由貴さん。3年ほど前、自然豊かな環境に憧れて、夫の裕也さんとともに葉山に移り住んだ。「自分たちが住む地域を盛り上げたい」と、当初からイベントに参加できるものを模索。ハワイを訪れた際、食べたマラサダに辿り着いた。
作り方はシンプル。小麦粉と卵、牛乳、バターからなる生地を揚げ、砂糖をまぶしてクリームを入れる。米油を使用し、カラッと軽い口当たりにしているほか、「ケーキ屋さんで出てくるような、滑らかな口当たりのクリームを目指している」と、これまでの経験を最大限生かしている。
藤沢や川崎の大型商業施設から声がかかるなど、その知名度は順調に上がっている。「とても嬉しいのですが、あくまで逗子葉山でやっていきたい。これからも、地元のお店とコラボしたり、イベントに出店して日常に寄り添いつつ、地域に恩返ししていけたら」と笑顔で語った。
サバとタッグ
3月20日(金)には「葉山マラサダ×鯖の干物」と題し、葉山の海産物製造直売所「佐々木良太郎商店」で開催する。当日は、砂糖をまぶさないマラサダの生地に同店のサバのコンフィや焼きサバをサンドした「葉山マラサバ」を販売。午前11時から午後5時まで(売り切れ次第終了)。当日は、桜餡や湘南ゴールドを使ったオリジナルクリームも用意する。
普段は毎週火曜に「島の八百屋さん」で販売。最新情報はインスタグラムやフェイスブックのアカウントで確認を。
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