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逗子・葉山版 公開:2021年4月30日 エリアトップへ

「働く×休暇」に熱視線 三浦半島に拠点続々誕生

社会

公開:2021年4月30日

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窓から海を一望する「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」(提供写真)
窓から海を一望する「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」(提供写真)

 「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた新しい働き方である「ワーケーション」が脚光を浴びている。普段の職場を離れ、風光明媚な環境でリラックスしながらオンとオフを同時に楽しむスタイルだが、長引くコロナ禍で需要が一気に高まった。単なる観光客の誘致ではなく、働き盛りの世代を移住・定住に繋げる狙いもあり、人口減少にあえぐ地方都市を中心に取り組みが進む。こうしたトレンドを追い風に、三浦半島でも事業化に挑む事例が出始めている。

 逗子市では、自治体としてワーケーションの誘致に積極姿勢だ。関係人口だけでなく、関係法人を増やすことで本店の移転や企業誘致を進めることを目論む。ワーケーションで訪れる個人や企業へのアプローチを本格化しており、市内で利用できる施設や実際の過ごし方を紹介する冊子を都内の企業などに送付している。都内まで1時間という立地や利便性を打ち出し、「気軽さ」をアピールする。

職遊近接を提案

 一方、普段とは全く異なる環境に身を置き、豊かな滞在や新たなアイデア創出に繋げてもらおうという施設が誕生している。

 東京湾が眼前に広がる「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」(上宮田1443)は、今月20日にオープンした。コンセプトは「海辺のシェアプレイス」-。場所にとらわれず、人生を豊かにする働き方を提案する。

 同施設を運営する新城宏明さん(横須賀市在住)は、都内で一級建築士事務所を主宰。かねてから海の近くで仕事がしたいと思い描いていた。コロナ禍でリモートワークが市民権を得て、これまでの働き方を見直す風潮が広がってきたのを機に、三浦半島沿岸で物件を探し始めたという。美大出身ということもあり、「さまざまなクリエイターが創作活動する場所も作りたかった」。神奈川県が推進する「サテライトオフィス整備事業費補助金」を活用し、昨夏から本格的に事業化に乗り出した。

 マンション1階のワンフロアにソファー席や1人掛けなど、広々としたワークスペースを確保。三浦海岸前という立地を活かし、仕事の前後に海遊びやランニングなど趣味を楽しむ「職遊近接」を提案。自然のなかで暮らしたいといったニーズにもマッチし、「移住にも繋げられたら」と新城さん。建物入り口には本格的なコーヒーやフード、アルコールが楽しめるカフェスペース(一般利用可)を設けたり、アートやヨガなどのワークショップを企画することで、単なる場所貸しにとどまらず、さまざまな人が集まり、新たなモノやコトが生まれるコミュニティづくりにも意欲的だ。

 新城さんはここをロールモデルに、他都市での事業展開も視野に入れており、「ブランドを確立させたい」と話している。

 会員費は月額8千円〜1万6千円。個室・和室・シャワー室は会員30分300円。午前7時〜午後10時(カフェは9時〜)。初回限定1日無料体験(午前10時から午後4時)を受け付けている。詳細はホームページを検索。

コンテナハウスを活用

 横須賀中央でシェアオフィス「16Startups(イチロクスタートアップス)」を運営する(株)マチノベは、和田長浜海水浴場前のスペースにコンテナハウスを活用したワーケーション拠点「イチロクウエストコースト -ナハマベース-」をオープンする。「海と風と青空を感じる仕事スペース」をコンセプトとしており、既存施設のサテライトオフィスとして機能させる。都市の喧騒を逃れた自然環境に身を置くことで、壮大な事業プランや新しいアイデアを生み出してもらう考えだ。

 ナハマベースの隣では、別の事業者がトレーラーハウス型の宿泊施設を開設しており、連携を図りながら長期で過ごせるプランもつくる。三浦半島での滞在時間の延長に繋げる狙い。マチノベでは現在、ナハマベースの年間会員を募るクラウドファンディングを実施した。

 また、京急グループも新しいニーズを呼び込もうとアイデアを凝らす。都心から1時間の利便性を前面に打ち出し、「新しい働き方」を提案。油壺や城ヶ島の車中泊スポットを拠点にキャンピングカーで過ごすワーケーションプランも売り出している。

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