逗子・葉山 社会
公開日:2022.02.04
幼馴染の連携でけが人ゼロ
池子の火事で迅速対応
逗子市池子で1月13日深夜に発生した建物火災。建物は全焼したものの、幸いなことにけが人はおらず、隣接する民家への延焼もなかった。大惨事になりかねない火事が最小限の被害に収まった裏には、第一発見者となった近所に住む大学生2人の勇気ある連携プレーがあった。
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火災の初期対応にあたったのは、ともに大学1年の只川美和さんと根岸舞衣さん。近所に住む15年来の幼馴染だ。
第一発見者となったのは只川さん。当日は勉強していたところ、12時30分頃に焦げたようなにおいが鼻をついた。「最初は自分の家かと思った」が、次第に強くなるのを不審に思い外に出ると、隣家の玄関上から白煙が出ているのを発見した。「1人では信じてもらえないかもしれない」と、すぐに根岸さんに連絡。2人で確認してから、119番通報した。
同時に火元の住宅の呼び鈴を鳴らし、ドアを叩いて就寝中の家主を起こした。火災には気づいていない様子だったが、寝室が玄関入ってすぐの場所にあったことが幸いした。その後も休む間もなく自分の家族や近所に声がけ。消防車が到着するまでの間、根岸さんは家の様子を見るために戻ろうとする家主を引き止め続けた。
只川さんは「誰もケガをしなかったのが何より。自分も生かされていると実感した」と振り返り、根岸さんは「煙を少し吸っただけで苦しくなり火事の怖さを知った。人の命を助けられて良かった」と話していた。
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