戻る

逗子・葉山 トップニュース経済

公開日:2022.02.18

葉山町一般会計
過去最大の113億超
「止まっていた歩み前に」

 葉山町の山梨崇仁町長は2月2日、定例会見を開き、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は昨年度より10・5%増で過去最大の113億1千万となった。100億円を超えたのは4年連続。クリーンセンター再整備や学校の修繕、上山口小給食室を改修して行う中学校給食提供に向けた準備経費など公共施設整備費が全体を押し上げた。

 山梨町長は予算案について「かなりの規模」という認識を示し、「コロナ対策で膨らんだ訳ではなく、コロナ禍でなかなか動きが取れなかったものに対して、町としていよいよ動き出そうと積極的な財政を組んだ」と語った。

 町の歳入の大きな柱である町民税は堅調で、コロナ禍による影響は少ないと見込み、前年度比7・3%増の27億3500万、町税全体では3・4%増の55億4千万となった。

基金を活用

 財政調整基金や公共公益施設整備基金などの一般会計の主な基金残高は21年度末で合わせて30億5500万になる見込み。13年度13億6600万から着実に積み上げてきた。新年度は1400万弱を積み立て、4億4600万を取り崩す。

 「積み立ててきた基金をいよいよ切り崩して施設整備に入る。クリーンセンター再整備事業は23年度、1億円ほどの支出となるが、24年度は単年度で9億円の支出を見込んでいる。これからも緊縮財政を続け、可能な限り基金は積み上げていこうと考えている」と山梨町長。町の貯金にあたる財政調整基金は5億、公共公益施設6億を最低限確保しながら財政運営していく考えも示した。

 主だった新しい取組として、学校のICT環境の充実を図るため、短焦点プロジェクター及びマグネットスクリーンを小中学校すべての教室に配備する。23年4月からの中学校給食の実施に向けた準備として、上山口小学校給食室改修工事や中学校給食調理・配送業務等業務委託、2中学校の荷受室改修工事、給食費の公会計化に着手する。

 楽器等の部活動備品の整備及び消耗品の購入のほか、葉山中学のトイレ改修工事や南郷中屋内運動場の屋上防水改修工事など、緊急性の高い工事に対応。子育て関連では、多胎妊婦検診への補助や3歳児検診における視力検査強化、認可外保育施設等の利用料補助金の創設に関する費用などを盛り込んだ。

 また、総合計画内「暮らしを守る」関連では、14の町公共施設に再生可能エネルギーを活用する。また、急傾斜の土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)が新たに指定されたことに伴い、危険な崖地の崩壊による被害を防止するために「がけ地防災対策工事費等補助金」を新たに設け、町民の対策を促す。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

逗子・葉山 トップニュースの新着記事

逗子・葉山 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS