県立逗葉高校写真同好会が、7月に北海道で行われる「写真甲子園」に初出場する。3人の生徒で4月から活動をはじめ、2カ月で快挙を果たした。「まずは良い結果を残し、部に昇格させたい」と意気込んでいる。
初戦審査会には過去最多の533校から応募があり、全国11ブロックから18校が選出された。
写真同好会はメンバー数ゼロの年が続き、「そろそろ廃部か」と噂されていたという。そんななか、写真家として国内外で活躍し、大学講師を務めた経験もある鬼頭志帆教諭が今春、着任。顧問に就任し全体集会で呼び掛けたところ、「なんか面白そうだと思った」と2年の中村りあんさん、大橋桜花さんら3人が入った。
大会の存在を知り、「とりあえずやってみよう」と実質2週間で準備を進めた。作品のテーマを「家族・兄弟のいる日常」とし、各自がスマートフォンで撮影。「自分が体験したことのある懐かしさと、遠く離れた日常なのにどこか知っていると思える既視感」を軸に、8枚を厳選。審査会でプレゼンテーションに臨む際には、国語教諭の協力を得て、言葉選びや練習を重ねた。「すでに生徒たちの中に良いものがあった。それをうまく表すことができた」と鬼頭教諭。普段から、何気ない日常をスマホに撮りためていたという大橋さんは「選ぶのが大変だったけど、家族の写真が評価されてお母さんも喜んでくれた」と話す。
「甲子園」では、貸与される一眼レフカメラを使い、初めての土地でテーマも自由に撮影。「心・技・眼」を競う。3人は「一眼を使うのも初めてだけど、ここまできたら優勝を狙いたい」と意気込み、「仲間を増やして部に昇格させ、部室が欲しい」と笑顔で語った。
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