逗子・葉山 人物風土記
公開日:2023.04.14
淹茶選手権2023で最優秀淹茶賞を受賞した
山本 睦希さん
逗子市在住 35歳
自分のすべてを一煎に込め
○…バーテンダーやソムリエ、バリスタのコンテストのように「お茶の淹れ手」にフォーカスし、その技術や知識、パフォーマンスを競う「淹茶(えんちゃ)選手権2023」で最優秀淹茶賞を受賞した。「お茶の魅力をここ逗子から発信していきたい」と笑顔で語る。
○…京都府出身。高校卒業後にアルバイトを始めたバーでサービス業の魅力を知り、この世界で生きていくことを決めた。自分の言動一つで味も印象も左右する責任は大きいが、その反応をダイレクトに感じるやりがいのある仕事。銀座のフレンチレストランで下積み生活を送り、葉山町の4ツ星レストランで専属ソムリエを務めた。「お茶」と本格的に出会ったのもこの時で、酒に勝るとも劣らない豊かな世界に魅了された。
○…葉山での勤務を機に逗子に移り住んだ。「18歳からずっと自分の店をやりたいと思っていた。会社にもいずれ辞めると伝えていました」と笑いながら振り返る。その言葉通り、2021年5月に逗子市役所近くに「逗子茶寮 凛堂」をオープン。地元はもちろん、都内からもファンが通い、そのほとんどがリピーターや紹介だ。「都内から人を呼び、この街の魅力も知ってほしいという思いがあった」。独立の際に誓った「自分のすべてを出し切る」を今もモットーとする。
○…扱う茶葉の生産者を訪れるため、店は不定休にしている。「休みじゃないと言われることもありますが、ぼくにとってはリフレッシュできるし、とても大事な時間です」。思いやこだわり、そして恵みをもたらす大地の豊かさ。自然と人間の果てしない営みを経て手元に届く素材の魅力を、最大限引き出し一煎に込める。「淹茶」で紡ぐ物語は、これからも人々を魅了し続ける。
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