逗子・葉山 人物風土記
公開日:2023.10.06
山口蓬春記念館の館長を務める
加藤 泰也さん
葉山町一色在勤 51歳
心根に宿る美への思い
○...親会社のJR東海勤務から館長に登用され、7月に就任。「葉山は、今までも疲れを癒やしに度々訪れていた好きな場所。ここで仕事ができて幸せ」と笑顔を見せる。山口蓬春については「まだ勉強中」と言いながら、館長として「新しい日本画を追求し続けた蓬春の業績や、優しい画風といったものを広く世間に伝えていきたい」と意気込む。
○...「美術に造詣が深いわけではない」が、学生時代に柔道で疲れた体を休めに訪れた美術館で、歌川広重の作品に出合った。「水滴がきれいに描かれた絵に感動した。青色の表現が素敵で、風景の切り取り方や、人の動きが感じられるところも好き」と熱く語る。以来、時折美術館巡りをしている。「記念館での勤務は畑違い」と言いつつも、下地はしっかり整っている。
○...写真、旅行、スノーボードと多趣味。カメラは富士フイルムのミラーレスカメラを愛用し、主に風景写真を撮影する。地元葉山の海の青さや、天橋立を含む丹後半島、浅間山河口付近のマグマによる赤色などが印象に残る。旅行に出かける時はもっぱら車。四駆の車を走らせ、関西、中国・四国、東海地方はほぼ制覇。旅先でふらっと美術館に立ち寄ることもあるという。現在、企画展「山口蓬春と福島」を展示中ということもあり「福島にも行ってみたい」という。
○...館長就任早々に、印象に残る出来事があった。夏休みの宿題で美術館巡りをしているという男子児童が1人で来館。「あまり子どもが1人でやって来るところではないので、とてもうれしかった」と感慨深げ。「お子さんからご年配の方まで、年齢など問わずに来ていただける館にできたら」と目指す方向は見えている。
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