逗子・葉山 人物風土記
公開日:2023.11.03
逗子市防犯協会会長で、防犯栄誉金章を受章した
和田 修芳さん
逗子市新宿在住 79歳
途切れない地元思い
○…「行いは我にあり、評価は他にあり、我関せず」。勝海舟のこの言葉をモットーに、ごく当たり前の事として防犯ボランティアを続け、逗子市防犯協会会長を約20年務めてきた。防犯栄誉金章の受章については「どうしていただけるのか」との思いも強いが、「ボランティアのみなさんへの評価を代表して受け取った」と話す。
○…昭和3年創業、父の代から95年続く「魚平」の2代目。28歳で店を継ぎ、「先義後利」をモットーに営業するとともに、地元の商売人として地域活動も行ってきた。33歳で町内会役員になり、「ライフワークだった」という新宿会館(公民館)の建て替えに尽力した。並行して逗子市防犯指導員連絡協議会にも出向し、2004年から防犯協会会長を務める。小学校の下校見守り、防犯パトロール、詐欺被害防止啓蒙活動など、今でも現場に率先して出向いている。
○…地域活動として逗子海岸のシンボルにもなっている「太陽の季節碑」建立にも一役買った。海岸西側には既に徳富蘆花の不如帰の碑があったことから、東側に親交のあった石原慎太郎さんの文学碑を建てようと奔走。「『俺の墓を作るのか』と恥ずかしがっていた」と懐かしむ。間もなく碑を建ててから20周年。何かイベントをという話もあるという。
○…このコロナ禍の3年間はいろいろ考えるところがあった。商売も厳しく閉店も頭をよぎったが、「歴史ある店を自分の代ではつぶせない」という思いで踏ん張った。そうした中、若い店主の飲食店などとコラボし、「人材を育てる」ことが生きがいとなった。防犯協会も若返りが課題で、「高校生と一緒に何かできないか」を模索している。次の世代へのバトンタッチに余念がない。
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