第75代葉山警察署長に3月19日付で就任した 柳川 謙司さん 横浜市在住 59歳
団結力で地域を守る
○...葉山署での勤務は初めてだが、巡査時代から機動隊員として御用邸の警戒など、何百回と訪れた思い出深い地。「警察人生の集大成を愛着のある葉山署で迎えられて幸せ」と署長就任を嚙みしめる。約110人の署員には「チームワークをもって連携しよう」と訓示。限られた人材のなか、一致団結して町の治安に努める。
○...中学卒業を報告した直後に48歳で病死した父。尊敬する父と同じ警察官の道を選んだ。1987年に拝命後、主に警備畑を歩んできた。東日本大震災発災直後から、岩手県で約2カ月間従事した遺体検索は今も目に焼き付いて離れない。「戦後の焼け野原のように何もない地獄絵図だった」と振り返る。そうした中でも家族を探す被災者のために必死だった。いつ起きるか分からない災害に備え、危機管理が大切だと再認識もした。またオリンピック・パラリンピック対策課で2、3年かけて警備の準備をし、大きな事故もなく無事に大会が終わった時は感慨深いものがあった。
○...平塚市出身。少年時代は父と自転車で大磯まで行き、釣りをしたり、海水浴をしたりするのが好きだった。今はガーデニングが趣味で、伊勢原市にある母の実家の庭で木の剪定をしたり、野菜を作ったり。ただ水やりをするのではなく、土をよくするために、たまには肥料をまき、雑草を抜くなど、手間をかけるほど出来上がりが違う。それは「人を育てることにも通じる」と話す。
○...新署長として町民に対して「地域の安全安心のためには、警察の力だけではだめで、これまで同様に皆さんのお力も必要です」と協力を呼びかける。そう語る眼からは「全力を尽くして町民を守ろう」という決意がうかがえた。
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