第35代鎌倉税務署長に就任した 野元 章司さん 鎌倉税務署勤務 59歳
根っからポジティブ
○…役職定年まで残り1年の7月10日、第35代鎌倉税務署長に就任した。会計係長を務めた1994〜96年以来の鎌倉勤務。「ついに来たか」とうれしさを見せながら、管内や建物が当時と同じ懐かしさと、職員ががらりと替わった新鮮さが入り混じる。悪いことは許さずに、取るべきものは取る。「正直者がバカを見ないように」と気を引き締める。
○…宮崎県出身。税務職員だった親戚の影響で、高校卒業後に税務大学校へ進学した。税務職員として約40年のキャリアでは、県内18署のうち8署で勤務したほか、国税局資料調査課、査察部などを経験。特に出向した預金保険機構では、田中角栄首相を逮捕した松田昇さんが上席で、引き出しの豊富さに魅了された。松田さんの信条「おごらず、気負わず、そしてひるまず」は、自身の胸にも刻まれている。
○…趣味は海釣り。年40〜50回の頻度で東京湾や相模湾の沖合に向かい、タイやカワハギ、イカ釣りなどを楽しむ。6年前には仲間の釣果に刺激され、キハダマグロ釣りに挑戦。「サメに食べられないように、竿が引いたら素早く勝負を仕掛ける」。3度目にして28キロの大物を釣り上げ、「宝くじに当たったような気分」と喜んだ。釣れた魚は自ら捌くほどの腕前を持ち、家族や仲間、職員たちに振る舞うことも楽しみ。今後の目標は「もう年だからこれからは美味しいものを」。今ある竿で旬の鮮魚に狙いを定める。
○…根っからのポジティブ思考で、趣味や孫との時間を大切にすることで、日頃から「ストレスフリーで免疫力アップ」に努める。着任直後に職員たちに伝えたのは、「健康第一」。職員の働きやすい環境を整え、職場や管轄する街を活気づけていく。
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