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逗子・葉山 人物風土記

公開日:2024.09.20

学生ボランティア団体「3.11つなぐっぺし」の代表を務める
仲井間 湊太さん
逗子市池子在住 14歳

被災地に寄り添う

 ○…中・高生による地元防災ボランティア団体の代表に中学2年生にして就任した。8月に訪れた能登へのボランティアツアーの参加者も新メンバーに加わり、約20人の所帯となった。高校生が大半を占める中、活動歴が長いことを買われて抜擢。「2013年から先輩たちがつないできたこと、自分が東北や能登に行き、見て感じことを多くの人にしっかり伝えたい」と熱く語る。

 ○…小学3年生の時に市の体験学習施設スマイルのボランティアに「面白そう」と応募。避難所宿泊体験に参加し、「防災」に関心を持った。4年生では防災活動を行う「てんでんこ逗葉」の企画にも参加。こうしたなかで「つなぐっぺし」の関係者と知り合い、防災についての見識を深め、「中学生になったら、つなぐっぺしで活動しよう」と心に決めた。

 ○…逗子中ではソフトテニス部に所属。幼稚園から小4まで水泳を習い、バタフライまで泳げるが「運動は苦手」と苦笑い。鉄道が好きで、JR線で関東一周日帰り旅行をしたこともある。防災以外に市政にも関心を持ち、8月に逗子市学生議会に参加。「夕方の防災無線のチャイムを市歌に変える提案」をし、「実現に向け進めたい」との市長答弁を引き出した。将来は理系に進みたいと思っているが、ボランティアを通し、行政にも興味が湧いてきた。

 ○…ツアーでは、仮設住宅で引きこもりがちな人たちに楽しんでもらおうと、一緒に歌ったりゲームをしたりした。「『楽しかった』と言ってもらえてうれしかった」。現地で思ったのは「災害はいつ起きるか分からない。頭の片隅にでも意識を持つことが大事」ということ。活動報告の場を設け、「多くの人に防災意識を持ってもらいたい」と意気込む。

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