逗子・葉山 人物風土記
公開日:2025.05.30
第18代逗子市消防本部消防長に就任した
熊坂 篤範さん
逗子市池子在住 54歳
あふれ出る地元愛
○…「市民の安全安心を第一に考え、市民のために一汗かこう」と就任に際し、100人の署員に市民ファーストを訓示した。一人一人の力は小さくても全員が結束すれば大きな力になる。「できることを全力で取り組み、チームワークで市民の皆さんの期待と負託に応えていきたい」と力を込める。
○…高校卒業後、4年の社会人経験を経て消防へ。車の免許を取り立ての頃、ドライブ中に事故現場に遭遇。救助活動するオレンジの制服を着たレスキュー隊にほれ込んだ。生まれ育った逗子への愛着から、地元に役立つ仕事をしたいという思いもあった。会社勤めをしながらも消防への思いが断ち切れずにいたところ、妻の「消防、受けてみたら」の一言で転職を決意。「はじめもそうですが、この仕事に就いてからも家のことは任せきりで、感謝しきれません」と頭を下げる。
○…海と山が遊び場で体を動かすことが好きな子どもだった。逗子中時代は陸上部に所属し、長らく110mハードルの逗葉地区記録を保持。高校時代はウインドサーフィンやバイクでのツーリングに明け暮れた。今は趣味とは言わないが、日々忙しい中での癒しは高校2年の娘とのカラオケ。「頑張って若い人の歌を覚えています」と父親の顔を見せる。
○…消防生活約30年の中、初めの10年は救助畑で活動。日々、厳しい訓練を受け、1997年と99年には全国消防救助技術大会のロープブリッジ渡過で全国優勝を果たした。その後20年は事務畑で現場の後方支援や若手育成に尽力。そして今、署長として「火の元に注意して火災のない明るいまちづくりに協力を」と市民に住宅用火災警報器の設置を呼び掛ける。柔和な瞳の奥に責任感に満ちた強い光がのぞく。
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