逗子・葉山 人物風土記
公開日:2025.09.12
神奈川県立近代美術館葉山で展覧会が開催されている写真家の
上田 義彦さん
葉山町一色在住 67歳
にじみ出る自然体
○…著名人のポートレイトや自然、広告写真など幅広い分野で実績を残し、日本写真協会作家賞、ADC賞なども受賞。手掛けてきた広告もサントリー、資生堂、トヨタなど名だたる企業がズラリと並ぶ。こうして第一線で活躍しながらも「日本で一番好きな美術館」での展覧会開催に「犬の散歩をしながら、『ここでできたらな』と思っていた。まさかオファーが来るとは思わなかった。人生は不思議だ」と意気が上がる。
○…2度の大学受験に失敗。浪人時代、本屋で手にした雑誌のパリの街並みの写真を見て「写真家って面白そう」と興味を持ち、進む道が決まった。専門学校卒業後、2人のカメラマンの助手を経て、24歳で独立。「君は広告には向いてない」と言われ、落ち込んだこともあったが、当時人気のファッション誌「流行通信」での仕事が決まった時は「飛び上がって喜んだ」。転機は26歳の時。サントリーの新聞広告の写真を撮らないかと声がかかり、ここから広告写真が始まった。
○…兵庫県出身。家の裏山の森が遊び場だった。代表作の『QUIN(クィノ)AULT(ルト)』もネイティヴ・アメリカンの聖なる森を撮影した作品。今、被写体への興味が自然に向かうのは幼少期の原体験も影響する。「大きく言うと、人の生活も含めて、この不思議な惑星・地球の姿を撮りたい」と創作意欲は止まらない。
○…約20年前から葉山と都内の2拠点生活が始まり、3年前に移住。「葉山は光、風、空気が心地いい。歩いていて自然に『きれいだね』という言葉が出てくる。他ではないよね」と惚れ込む。庭いじりが好きでトマトやキュウリを育ててみたが、「旅も多くて手入れが行き届かず『失敗した』」と苦笑い。うまくいかないこともある。
ピックアップ
意見広告・議会報告
逗子・葉山 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











