藤沢市と鎌倉市を結ぶ鉄道「江ノ島電鉄」は10月10日、(公社)土木学会が発表する2014年度選奨土木遺産に選ばれた。市内では初、県内では12例目の認定となる。
歴史的土木構造物の保存に役立てるため、2000年から実施されている同遺産認定。全国から推薦や一般公募で挙げられた構造物の中から毎年20件ほど選定されており、これまでに箱根登山鉄道や猿島要塞なども選出されている。今年は22件が選ばれた。
1902年に竣工し、地元民や観光客の脚としての役目を担ってきた江ノ電。今回は「明治期の日本における鉄道黎明期(れいめいき)の雰囲気を今に伝え、地元密着型の軌道として湘南の風景の一部となっている貴重な土木遺産」と評価された。
江ノ島電鉄(株)は「地域に愛され続ける鉄道会社であるため、今後も維持管理に努めていきたい」と話した。
また江ノ電は14日、京都の鉄道「嵐電(らんでん)(京福電気鉄道(株))」と姉妹提携5周年を迎え、記念車両をリニューアル。両電鉄のキャラクター「えのん」と「あらん」のエンブレムを付け、嵐電カラーの京紫色に塗装した特別車両「嵐電号」が期間限定で運行している。
嵐電号に関する問い合わせは江ノ島電鉄(株)【電話】0466・24・2715へ。
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