置き去りにされた猫たちに、新たな家族と安心を―。
福島第一原発20Km圏内警戒区域の元飼い猫や地域猫などを保護し、里親を探す「保護猫カフェ 湘にゃ庵」が10月14日、藤沢駅北口にオープンした。
「カフェ」と銘打ってはいるものの、店内の設備は猫のケージや遊具などが大半。ドリンクはボトルを実費で提供し、利用客は時間当たりの料金を支払って猫たちと触れ合うシステムだ。
これは、店長の竹澤暁美さん(東京都在住)が行うボランティア活動の一環。東日本大震災の原発事故で立ち入り禁止となった双葉町や浪江町などでは、住民が避難する際に置き去りにされたペットが数多く取り残されているという。こうした状況を知り、竹澤さんは2011年8月ごろから動物愛護団体と協力して、正式な許可を得て猫の給餌などを行ってきた。震災から時間が経過し、民間団体や行政が活動を打ち切る中、保護した猫の里親探しのための店舗を開いた。
店舗は竹澤さんと妹の浅田陽子さん(藤沢市在住)のほか、猫を預かって世話をしている協力者らで運営。竹澤さんは「このまま物言えぬ動物たちのことが忘れられ、なかったことにされてしまわないように、できる限り活動を続けていきたい」と語った。
詳細は同店【携帯電話】090・2152・2828へ。なお、捨て猫引き取りなどの相談は受け付けていない。
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