鵠沼藤が谷在住の作家・写真家の泉秀樹さん(73)が1月18日、書籍「歴史を歩く 信長 戦いの若き日々 誕生から『天下布武』まで」を出版した。
同書は戦国時代の天才武将・織田信長が世に名を知らしめる35歳までの若き日々にスポットをあて、苦労していた逸話や史実とは異なる見解などを6章に渡って紹介している。泉さんが出演しているジェイコムチャンネルの番組「泉秀樹の歴史を歩く」の中で、2016年から17年の年末年始にかけて放送された特別番組のもとにもなった。
泉さんは作家の遠藤周作さんに師事し、これまで歴史に関する書籍を数多く手がけてきた。歴史上の人物の中でも信長は「戦だけでなく、政治や経済などで人が考え付かないことを思いつくすごい人物。だが意外にも若いころのエピソードは知られていない」と話す。
同書執筆にあたり、信長に縁ある愛知県や岐阜県に6回ほど赴いてカメラを片手に現地取材を重ねた。城や石碑、墓などの同書内に掲載された写真は全て泉さんが撮影したものを使用している。
また、信長を取り巻いた家庭環境や有力大名になるまでの戦いの道筋、その戦いの背景で行われた家臣とのやり取りや敵との駆け引きといった話が取材内容をもとに、各人物の当時の心情にも思いを馳せながら綴られている。
「私自身若いころは無知で、今思えば恥ずかしいことばかりしてきたが、エネルギーや正義感に満ち溢れていた。歳を重ね、段々と丸くなり、妥協することを覚えた同世代へ、この本を通じ、『もう一度突っ張ってみましょう』と呼びかけたい」と話した。
発行所は(株)PHP研究所。文庫本サイズで349ページ、税別820円。市内書店やインターネットなどで購入できる。
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