稲荷在住の山高登さん(92)の個展「山高登 木版画展」が9月24日(祝)まで湘南画廊で開かれている。
山高さんはこれまで330作品、書籍の装幀168冊を手掛ける木版画家。20代の頃、趣味で始めてから約60年間、創作活動に取り組んだ。現在は高齢のため現役を引退しているが、昭和の懐かしい風景を求め、年に数回行う展覧会にはファンが集う。名所や古跡を画にするのではなく、薬局や民家など何気ない日常の風景を画にするのが特徴だ。
今回の作品展では全国各地をまわり描いた、民家や商店、田園風景などの懐かしく心に残る昭和風景の木版画34点を展示。また、これまで表紙や目次を手掛けた文芸春秋やインタビュー記事なども一緒に閲覧できる。
山高さんは新潮社の元編集者。木版画家の初山滋と武井武雄を担当したことをきっかけに、自己流で木版画を始めた。ある時、年賀状に自らの作品を添えたところ、児童文学作家、坪田譲治の目に留まり、坪田が主宰する童話雑誌の表紙を任されるなど、評価が高まっていった。52歳の時、木版画家として本格的に活動を開始。創作活動にのめりこんだ。
山高さんは「手間暇かけて心を込めて作った作品たちを、ぜひ見に来てほしい」と話した。問い合わせは同画廊【電話】0466・27・6864へ。
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