市内在住のノンフィクション作家でイラストエッセイストのしどせんしゅう(著者名はそらしど)さんの著書『日本ワインに首ったけ(下巻)』が4日、新樹社から刊行された。日本ワインの魅力を伝えようと、自ら全国のワイナリーに足を運び取材した様子や産地ごとのこだわりなどを分かりやすく紹介している。
元々、酒をほとんど嗜まなかったしどさんだが、ある日、赤ワインを飲んでそのおいしさに衝撃を受けた。「食事をおいしくする、まるで魔法の飲み物。もっと知りたい」。日本にもいくつものワイナリーがあることを知り、全国を巡りながら直接生産者と触れ合ううちに日本ワインの虜になった。「世界に負けないワインを作ろうと奮闘している人や農産物の魅力を伝えたい人。ワイナリーの数だけドラマがある」としどさん。次第にそうした舞台裏を、多くの人に発信しようと、日本ワインをテーマに執筆を始めた。
「興味ない人も読んで」
同著では、北海道から九州まで、厳選されたワイナリーをイラストを交えて漫画風に紹介。醸造家の写真も添え、作り手の熱い思いが読み手に伝わるようにした。そのほか、ワインに使われるぶどうの品種や業界の裏話なども掲載されている。
上下巻で178軒のワイナリーを紹介。上巻は昨年10月に刊行し、山梨県と長野県を中心にしたワイナリー紹介や日本ワインの歴史、簡単レシピなどを取り上げた。しどさんは「むしろワインに興味がない人に読んでもらいたい。藤沢にはメルシャンもあるので、もっと身近に感じるきっかけにしてほしい」と話した。
A5判、オールカラーで上巻112頁(税抜980円)、下巻144頁(税抜1280円)。書店やインターネットなどで販売している。
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