地元大学生が提案
藤沢市南市民図書館で10月末から、読み上げ機能付きの点字フロアマップが設置されている。市内在住で大妻女子大学4年の玉井優衣さん(21)がゼミ活動の一環で同館に提案し、実現した。
マップは、館内のコーナー所在地などが点字で示されている横に専用のシールが貼られ、それを音声ペンでタッチすると言葉と解説の音声が流れる仕組み。
バリアフリー化に取り組む同館にとって、玉井さんの提案はちょうどいいタイミングだった。旧館から移転した7月に企画を持ち込み、担当者の浅田栞乃子さんが点字図書館と協力してフロアマップと音声の台本を作成。玉井さんが専用ソフトで音声データをシールに登録し、完成させた。
音が出ることなどからマップは受付カウンターに保管されている。設置を知った利用者からは、操作を試してみたいと問合せがあるなど、関心が寄せられている。
玉井さんは「一大学生が持ち込んだ企画に反響があったことは驚き。社会に出る前に藤沢市に貢献できたことはありがたい」と話す。卒業後は大学院で発達障害支援などに取り組む研究室に所属する。また今後は絵本に読み聞かせ音声をつけ、視覚障害のある子どもに絵本を楽しんでもらえたらと検討を進めている。
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