藤沢翔陵高校と多摩大学グローバルスタディーズ学部の学生ら約50人が13日、火災で正殿などが焼失した首里城(沖縄県那覇市)の再建に役立ててもらおうと、街頭募金活動を行った。同高校英語部の学生が企画。湘南台駅地下コンコースで募金を呼び掛けた。
藤沢翔陵高校の2年生は2018年から修学旅行で首里城の見学を含め、沖縄県を訪問している。旅行前には事前学習として沖縄の文化や歴史を学ぶ時間も設けられているという。生徒たちは、飛び込んできた火災のニュースに衝撃を受け、「自分たちに何かできることはないか」と教諭に相談し、活動をスタート。
始めは校内に募金箱を設置し、友人やクラスメイトに呼び掛けた。以前から交流のあった多摩大学にも呼びかけたところ、教諭の協力もあり、二つ返事で協力することが決まった。
同大も2016年に名桜大学(同県名護市)と「学術交流及び連携に関する包括連携協定」を締結するなど、観光やホスピタリティーなどの分野を軸に、交流を深めていたという。参加した同大学1年の平野李織那さんは「研修や家族旅行で行った首里城が燃えているのは悲しかった。自分の声が一人でも多くの人に届いて力になればと参加した」と話す。
集まった寄付金は25万3770円。以前から交流のあった沖縄県物産公社「銀座わしたショップ本店」を通じ、同県の開設している募金口座に送金される。高校2年生で英語部部長の池松寛治さんは「子どもからお年寄りまで多くの人が募金をしてくれて元気をもらえた。首里城が愛されている証拠でもあるし、いち早く復元してほしい」と願いを込めた。
当日は修学旅行や大学訪問の様子を紹介するパネル展も実施。通りがかった人は「学生さんが呼び掛けていて偉い。協力しようという気持ちになる」と話していた。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|