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藤沢 社会

公開日:2020.07.17

江の島で活躍「えのきゅう 」
軽ワゴンが救急車に

  • 江の島弁財天仲見世通りを進む江の島救急車(市消防局提供)

 県内屈指の観光地であり、約360人の島民が暮らす江の島で、全国的にも珍しい軽ワゴン車を改造した「江の島救急車」(愛称「えのきゅう」)が活躍している。狭く、起伏の多い島内で、傷病者の迅速な救急処置や搬送のため、2017年4月に配備。当時の東日本では初の導入例という。





 車両の幅は約1・5m、全長約3・4m。四輪駆動で、通常の高規格救急車同様のモニターシステムやストレッチャーも積載し、傷病者を寝かせたまま搬送できる。





 通常の救急車の大きさでは島入口のバスロータリー付近までしか進入することができないため、傷病者を島入口で引き渡し、病院までの搬送を託す。通常は鵠沼出張所に配置され、出動時は同所所属の水難救助隊員が同乗。民家が密集しているため、島内走行時は隊員1人が車両の前を走り、緊急車両通行を呼び掛けながら走行するという。





 市消防局によると、昨年の同車の出動件数は49件だった。





 以前は消防連絡車用の軽バンなどを活用していたが、施せる救急処置の限界や、傷病者を寝かせられないなどの課題があった。11年に国が救急車の要件基準を改定したことで導入が進展、配備が実現した。





 (有)紀の国屋本店の代表取締役で(公社)藤沢市観光協会の湯浅裕一会長は「島民、観光関係者の念願で今やなくてはならない存在。これからも安心して来ていただける江の島のため、活躍してほしい」と話した。


 

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