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藤沢 社会

公開日:2020.07.24

市内の海岸で安全監視を行う西浜サーフライフセービングクラブの理事長を務める
篠 岳瑠(たける)さん
片瀬海岸在住 43歳

大好きな海を守る

 ○…日本有数の海水浴客が訪れる藤沢で事故防止を防ぐための監視や人命救助を行うライフセーバーの存在は欠かせない。新型コロナウイルスの影響が懸念される今夏だが、海岸利用者の安全を守るため浜に立つことを決めた。「大勢の方の協力を得て、ライフセーバーの安全が確保でき活動させてもらえる。大好きな藤沢の海の安全を守っていきたい」

 ○…緊急事態宣言が明けた6月、市内3つの海水浴場の開設中止が決まった。「海の安全はどうなるのか」。問題解決へ市とライフセーバー、海水浴場組合、サーフィン協会などの代表者が集い頻繁に話し合いがもたれた。「みなさん、損得は関係なく藤沢の海を訪れる人を守るという熱意に溢れていた。その思いに心を動かされた」。ライフセーバーの安全確保について団体内で何度も検討を重ね、宿泊先の確保やマスクや手袋など感染防止対策を徹底する形で、活動することを決断した。

 ○…生まれは横浜。運動が好きで将来は体育の教師になろうと日体大へ進学した。1年生のときにライフセービングに出会い、本格的に教わりたいと歴史があり、当時は厳しさも日本有数といわれた西浜サーフライフセービングクラブの門をたたいた。「競技ではなく、命を救うことや人の役に立つことが生きがいにつながっている」と言葉に力をこめる。

 ○…今では生活の大半が海とともにある。普段は朝4時半に起床し犬の散歩に出かけ、6時から海岸でジュニアを指導、その後に職場へ。夜は子どもと一緒に8時くらいには寝てしまう。夏は今だ現役のライフセーバーだ。「今年はライフセーバーだけでなく多くの人が協力している。オール藤沢で海を安心な場所にしたい」と語った。

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