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藤沢版 公開:2020年10月16日 エリアトップへ

地域包括ケア 「藤沢型」確立へ相談員 CSW全13地区に配置

社会

公開:2020年10月16日

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湘南大庭地区の民生委員と意見交換する樋口さん(左)(=5日、湘南大庭市民センター)
湘南大庭地区の民生委員と意見交換する樋口さん(左)(=5日、湘南大庭市民センター)

 全国的な少子高齢化を背景に地域内で支え合う仕組み作りが急務となる中、藤沢市が独自の「藤沢型地域包括ケアシステム」の構築に取り組んでいる。その柱の一つとして、活躍を期待されるのが地域の様々な相談ごとを聞く「コミュニティソーシャルワーカー(CSW)」だ。市は今年度までに全13地区に配置。近年多様化する地域課題の解決に向けた新たな体制を目指している。

多様化する地域課題解決へ

 「庭の木に毛虫がいて、ご近所同士でトラブルになっているよう。どうしたらお互いが納得して解決できるかしら」

 5日、湘南大庭市民センターでCSWの樋口敬子さん(54)や民生委員らが意見交換した。

 市は2016年4月から段階的に各地区にCSWを配置。今年4月には藤沢と湘南台地区への配置が完了し、全13地区を網羅した。

 担い手は市の委託を受ける市社協の職員ら。いずれも有資格者で社会福祉士や保健士、教員免許取得者など様々だが、地域の相談事を汲み取り、行政に橋渡しをしたり、ボランティア同士をつなぐなど、解決に向けたコーディネーター役となるのが共通の役割だ。

支援の黒子役に

 設置の背景には、地域社会が抱える課題の多様化がある。地域包括ケアシステムは元々、高齢者が重度要介護状態になっても、住み慣れた地域で最期まで暮らせるようにする仕組みだが、樋口さんは「介護疲れやひきこもり、精神的な課題。近年は高齢者だけでなく全世代で複合的な問題を抱えている家庭が少なくない」と包括的な支援の必要性を説明する。

 湘南大庭地区民生委員児童委員協議会会長の森もと江さん(67)によると、大庭地区でも高齢化や子どもの増加から相談内容が多様化。「民生委員だけではどうしても限界がある。解決が難しいとき、CSWの存在はとても心強い」と話す。

 樋口さんは「CSWはあくまで黒子役で、地域で活動する人がいてこそ。課題を抱える人が孤独に陥らないよう、今後も皆さんと協力して取り組みたい」と話した。

 CSWは週に1度、各地区の市民センターなどで相談窓口を設置。相談は無料で、個別の電話相談や自宅への訪問なども受け付ける。問い合わせは市社協【電話】0466・47・8131へ。

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