藤沢 社会
公開日:2020.11.06
知恵持ち寄り活路模索
大学生が長後商店街とタッグ
長後に再び活気を取り戻そう――。慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生と長後商店街が協力し、商店街の活性化に取り組んでいる。高齢化や後継者不足に伴い、いわゆる”シャッター通り”になってしまっている商店街のために一役買おうと、SFCの学生5人が名乗りを上げ、プロジェクトを始動した。多くの社会起業家らが輩出されているSFCの学生の柔軟な発想と、地域住民の長年の経験とノウハウが融合。新たな化学反応を生み出している。
「シャッター通り」解消目標に
「空いている商店街会館を活用してカフェを運営するのはどうでしょうか」。学生たちの提案に「今までになかった発想。いいね」と商店街のメンバーは頷きながら話に聞き入る。
学生たちは、同商店街に飲食店など人が長く滞在したり、談笑できる場所が少ないことに着目。来年1月下旬を目途に、人々が集える「居場所」としてカフェの運営を企画した。
カフェを土台に、日中は俳句やスマホ教室など高齢者向けに、夕方以降は、勉強やセミナーを開く場として若者向けの企画を実施するなど、住民や学生、在勤者などが足を運びやすいよう工夫。タイミング良く打ち出されたコロナ禍の政府の緊急支援策「GoTo商店街」の補助金を活用し、より実現の可能性を高めていきたい考えだ。
10年後の未来見据え
同商店街はかつて、約200弱の会員・店舗数を誇る、小田急沿線きっての繁華街だったという。しかし、湘南台などの周辺地域の開発や高齢化、それに伴う店舗の売り上げ不振のため、現在、会員数は44と、当時の勢いはなくなってきている。山村忠夫副理事長(77)は「衰退していく中、商店街内ではネガティブな意見も多くなってきていた。学生の前向きな意見と柔軟な発想のおかげで、次のステップへ前進できていると思う」と期待を込める。
10〜20年後に、いま約20店ほどある空きのテナントが埋まっていることを目標に掲げる学生たち。空きテナントを活用したイベント開催も検討しており、関係機関と連携し、集客や認知度アップのため策を練る。3年生の一ノ瀬智裕さんは「自分たちの意見を突っぱねるのではなく、聞いてくれる長後の皆さんは本当に優しく、感謝している。今後も未来の長後のために一緒に尽力していきたい」と話した。
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