藤沢市キッチンカー事業者連絡協議会の発起人で事務局長を務める 高橋 幸治さん 辻堂元町在勤 48歳
食で元気届けたい
○…洋食や中華、カフェメニューにスイーツ。人々が行き交う空間が、まるでフードコートのように様変わりする。市役所前広場でのキッチンカー営業はコロナ禍で限られる貴重な出店機会。緊急事態宣言の発令で一時中断するも、再開に胸をなでおろす。イベントの激減で苦境は続くが、テイクアウト需要など独自の強みもある。「時代に沿った形態。新たなビジネスチャンスを突き詰めていきたい」と意欲をにじませる。
○…辻堂元町で不動産業などを手掛ける(株)櫻井興業の飲食事業部長。管理職でありながら、自らも調理台に立つ行動派だ。3年ほど前、会社がキッチンカーを購入した時期が新庁舎竣工と重なった。真新しい建物に広々とした空間。「ここにキッチンカーが並んだら楽しいだろうな」。その足で市に掛け合うも、個別の案件には対応できないと相手にされず。そこで事業者仲間に声を掛け、協議会として組織化。広場を活用する実証実験への下地を作った。
○…元代議士秘書。それ以前も県会議員秘書など長年政治畑を歩んできた異色の経歴だ。飲食業のノウハウは秘書時代、兼業していた飲食店でのアルバイト経験から。日中勤務する傍ら夜もバーや洋食、ホテルなどを渡り歩いた。「若かったからできた。今じゃとても無理」と笑う。今もお客の喜ぶ顔が直接見れるのが、原動力のひとつだ。
○…同業者とグループを作ることで様々な需要に応えることができ、出店機会も増やせる。また移動先で温かい食事を提供することは、災害時、避難所などでも役立つはず。食を通じて仲間を、地域を元気にする。それが最大の目標だ。「食べることは生きること。コロナも乗り越えられる元気を届けていきたい」。そう言ってほほ笑んだ。
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