学校給食を語る上で忘れてはならないのが、各校の「調理員」と「調理室」。「給食づくりが見える大窓」が調理室の特徴という本町小学校を取材した。
3月下旬、授業の合間の20分間休み。この日は本町学級(特別支援学級)の25人が、今まさに8人の調理員が850人分の給食を作っている様子を見学に訪れた。
校舎外に面する窓から中を覗き込む児童たち。「わぁすごい」。細かく切られた野菜を調理員2人がかりで大鍋に投入すると、歓声が上がった。3年生女子は「肉や野菜をバランス良く入れている様子が見られて面白い。残さず食べよう」、5年生男子は「鍋が家のものより大きくてびっくり」と話した。
8年前の校舎建替で誕生した交流。同校の栫(かこい)陽子教頭は、「大窓から調理風景が見える調理室は市内で珍しいのでは。作り手の顔が分かり、食への感謝につながる」と話す。授業の合間に通る教員が調理員と手を振り合ったり、授業で児童がスケッチしたり、近隣保育園の園児が見学に訪れることも。大窓がコミュニケーションの場となっている。
調理員の一人、有川将也さん(23)は、「配膳室以外で子どもたちと関われるのは貴重。作っている姿を見てもらえるのが何よりやりがいになる」と笑顔を見せた。
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