選手は10人。「出場人数がギリギリなので、誰一人として欠けることはできない。今、最大の敵はケガ」。練習時間が限られている中でも、可動域を広げるストレッチは欠かさない。ボールを使ったトレーニングでは、投手からの本塁でのキャッチングをイメージし、流れるような二塁への送球フォームを納得がいくまで繰り返す。全体守備練習には相手ランナー役が足りないなど少人数ならではの不便もある。それでも、真っ直ぐ先を見据える瞳には喜びがにじむ。「やっとメンバーが揃った。単独出場できるのがうれしい」
幼稚園から湘南学園に通い、小1で野球を始めた。中3の夏以降は、一貫校の高校の野球部に帯同。部員が足りず4校の連合チームでの出場となった昨秋の地区予選の敗戦を歯がゆい思いで見つめた。「どうしても連携練習が少なく、コミュニケーション不足になる」。今春、自身を含めた1年5人が入部し、選手が10人揃った。
1年生ながら、冷静さと思考力が指揮官から一目置かれ、スタメンマスクを任されている。各投手の魅力は「3年生エースはストレートが強い」「1年の先発はナチュラルシュート気味。内野ゴロに打ち取る」「中継ぎはストレートとカーブの緩急を生かす」ときっぱり。各投手の力を生かす配球の組み立ては、常に頭の中にある。
念願のチーム単独出場が叶う夏まで、あと少し。仲間を支え続ける。
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