津波避難ビルに指定されるマンションの構造や避難経路を地域住民に知ってもらうことで、実際の避難行動に役立てる訓練が先月17日、辻堂東海岸で行われた。辻堂東海岸3丁目町内会と湘南ハイム管理組合の主催。
周辺エリアは県の「津波災害警戒区域」に含まれており、湘南ハイム(175戸)が津波避難ビルの一つに指定されている。敷地内に4階建て(一部2階建て)の住宅棟4棟が並んでおり、関係者によると最上階の通路などに400人程度が避難できる。
津波避難ビルが民間施設の場合、部外者は内部の状況を把握しづらい。今回の訓練では敷地の海側に昨夏、新たに非常口を設けたのを機に、周辺住民に実際の避難経路や建物の構造を知ってもらおうと企画された。
当日は周辺の町内会関係者を含む79人が参加。マンションの敷地内を通って最上階の通路まで徒歩で移動し、周辺の状況を確認した。
訓練を振り返って、同町内会防災部副部長の阿部好明さん(78)は「津波避難ビルの構造を知っておくことは災害時、住民の命を守ることに直結する。訓練自体も行政に任せるのではなく、住民主導で行うことで危機意識の共有を図っていきたい」と話した。
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