日本古来の藍染めを使って、衣類のリユースやシティープロモーションにつなげる取り組みが藤沢市で始まった。「FUJISAWA BLUEHANDS PROJECT」と銘打ち、地元アパレルブランドや社会起業家など異業種4者が連携。障害者雇用の促進にもつなげていく考えだ。
プロジェクトでは、市がシティープロモーションなどについて協定を結ぶ地元アパレルブランド「Lafayette(ラファイエット)」(鵠沼花沢町)が下地のシャツなどをデザイン。藍を使ったインテリア制作などを手がける「アートモリヤ」(大鋸)が染色技術を指導し、実際の染色作業は藤沢市資源循環組合で働く障害のある職員3人が担う。
またプロジェクトに先だって焼肉店「ヨンドン」などを展開する「エムワイ」(横浜市神奈川区)が新たに出店する精肉店「肉屋喜平」の制服として90着を発注。この日お披露目された。
袖を通した吉田亘良社長は「素晴らしい制服ができたと感謝している。汚れても染め直せるので、擦り切れるまで大事に使いたい」と話した。
プロジェクトを発案したアートモリヤの守谷玲太さん(39)=人物風土記で紹介=は「ハンドクラフトの藍染めは一つひとつ出来が異なり、多様性を認め合うことに通ずる。伝統的な『ジャパンブルー』を通じて藤沢らしく認め合える社会が作れたら」と話した。
当面は企業などから受注を受けての生産が主になるが、将来的な一般販売も視野に入れており、市はシティプロモーションの一環として活用していく考え。
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