藤沢 社会
公開日:2022.03.11
「NO WAR」露へ抗議
ウクライナ情勢受け市民団体
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、「核兵器廃絶平和都市」を宣言する藤沢市でも反戦や核兵器廃絶を訴える声があがっている。
7日、藤沢駅南口デッキでは市民団体が抗議を示すスタンディングを実施。参加した約10人が青と黄色の国旗とともに「ウクライナに平和を」「侵略やめろ!NOWAR」と書かれたプラカードを掲げ、ロシア軍の即時撤退を求めた。
ふじさわ・九条の会の斎藤隆夫さん(85)は「完全な侵略であり、許されない行為だ。核兵器をちらつかせ、言論を統制するなどあってはならない」と憤った。
「許されぬ」市長が声明
鈴木恒夫市長は4日、平和的解決を求める声明文を発表した。侵攻と核兵器の使用を示唆したロシアの一連の行動は、「国際秩序の根幹を揺るがす行為として断じて許されない」と非難。同市の平和都市宣言から40周年を迎えることを念頭に「宣言は全市民の願いであり、未来への誓い」とし、軍事侵攻を即刻中止し、事態の平和的解決を図るよう求めた。
藤沢市議会も同日、ロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求める決議案を全会一致で可決した。
4と5の両日には、江ノ島電鉄の協力で江の島シーキャンドルを青と黄色にライトアップ。抗議と世界の恒久平和の実現に向けた祈りを込めた。
また市では日本赤十字社が実施する「ウクライナ人道危機救援金」の募金箱を市役所や各市民センターなど計21カ所に設置。広く市民からの救援金を受け付けている。
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