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藤沢 文化

公開日:2022.04.08

鯉のぼりで街に元気を
大学3年生の高橋さん

  • 鯉のぼりを背に、地域の協力者と一緒に笑顔を見せる高橋さん(左から2番目=4月6日)

 青空を気持ちよさそうにゆらりゆらり――。

 最近では目にすることの少なくなった鯉のぼりを「子どもたちに喜んでもらいたい」との一心で、1人で揚げ続けている大学生がいる。

 辻堂元町在住の高橋海人さん(20)。都内の大学に通いながら、自前の鯉のぼりを鵠沼子供の家の前にある畑と鵠沼小学校で掲げている。

 児童の登校時に合わせて揚げ、夕方に下ろすのがほぼ日課。気づけば活動も7年目を迎えた。

 幼い頃から鯉のぼりが好きだったという高橋さん。小学5年の時には、近所の人形店に通い続けてお願いし、中古品をプレゼントしてもらったほどだ。

 中学2年になると、母校の鵠沼小学校に掲げられるように校長に直談判。承諾を得て、子どもの日の前に鯉のぼりを飾り付けている。

 鵠沼子供の家の前の畑で揚げ始めたのは4年前から。幼少時からよく知る「苅田お囃子保存会」の先生・山口晴義さん(81)に頼み込み、協力を得て畑の一角に長さ10・8mのポールを立てさせてもらった。道具一式は自身でアルバイトをして購入したという。

 県道30号沿いで目に付きやすい場所のため、写真を撮っていく人も多いそうだ。「知らない方からお礼を言われたり、話しかけてもらうことも増えた。喜んでくれる子どもの姿を見るとこちらもうれしくなりますね」と笑顔を見せる高橋さん。

 今年は畑が水・木・日曜の週3回、鵠沼小では水曜のみで、5月5日まで掲げる予定だ。

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