(公社)藤沢市観光協会はこのほど、知られざる地域の歴史に光を当て観光資源として発信しようと、歴史専門誌「歴史人」のウェブ版に記事を掲載した。同誌編集部が歴史的魅力を掘り下げ、戦国時代の引き金になったとされる「江の島合戦」など2つの話題を紹介。新たなファンやリピーター獲得につなげる。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の話題性を踏まえ、歴史人を発行するABCアーク(東京都)に事業を委託。歴史学者や歴史小説家などによる専門チームが報告した6つのコンテンツの中から▽地域のアイデンティティーとなり得るか▽外部からの集客につながるか、などの観点から2つを選定した。
記事は「実は戦国時代のはじまり!江の島合戦」と「『伊勢参り』に匹敵、江の島詣」の2本。
記事によると、「戦国時代はかつて応仁の乱から始まったと言われていた。しかし、最近の研究では享徳の乱から始まったという考え方が有力」と紹介。1450年に鎌倉から江の島に逃れた足利成氏らが防戦した江の島合戦が享徳の乱の引き金になったとし、1467(応仁元年)年から11年間にわたる応仁の乱へと続いたと解説している。
江の島詣は、源頼朝の江島神社参拝がきっかけで全国的な知名度を誇るようになった。江戸時代には広く庶民にも信仰されるようになり、浮世絵の題材としても度々登場。記事では「長距離の移動が難しかった女性にとって、江戸から近く、男性における『伊勢参り』に匹敵するものだった」と分析している。
市観光協会の湯浅裕一会長は「市民や歴史愛好家など新たな層の観光客に対し、観光、散策の楽しみにつながる。今後の観光PRに積極的に活用していきたい」とコメントした。
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