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山岸主計×現代作家「伝えたい情景」 アートスペースで企画展

文化

掲載号:2022年6月17日号

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山岸主計《ヴェニスにて》1928-31年頃
山岸主計《ヴェニスにて》1928-31年頃

 大正から昭和にかけて活躍した藤沢ゆかりの木版画家・山岸主計(かずえ)(1891-1984)。その市所蔵作品と、山岸と同じく「情景」を表現する若手作家2人の作品を展示する企画展が、6月18日(土)から藤沢市アートスペース(FAS)=辻堂神台・ココテラス湘南6F=で開かれる。担当学芸員は「活動する時代、技法は異なるが、共通項の『情景』のそれぞれの表現に注目してほしい」と話す。

 著名な画家の絵を木版彫刻する「彫師」として仕事を始めた山岸主計。後期は、自身が描いた絵を自ら彫り、摺る「創作木版画家」として活動。戦後、藤沢に移住し、市美術家協会に創立当初から参加するなど市の文化振興にも寄与した。

 代表作品は、欧米諸国の風景をモチーフにした『世界百景』シリーズ。企画展では、市所蔵作品を会期中の前期・後期に分けて合計100点展示する。

 企画展には、若手作家2人の作品も並ぶ。

 1978年生まれの内田亜里(あり)さん=葉山町=は、取材した土地を題材に、古典技法・プラチナプリントを用い陰影に富んだ写真作品を作成。

 91年生まれの田中唯子(あいこ)さん=相模原市=は、世界情勢や日常風景などの報道写真を元に鉄粉で作った版を、紙や石膏に写し取り表現する。

 担当者は「時代も作風も異なる3人に共通する、『情景』を版や印画紙に映す技法を鑑賞してほしい」と話す。

 観覧無料。午前10時から午後7時(入館は30分前)まで。会期は8月28日(日)まで。月曜休館(7月18日は開館)。7月19日(火)から22日(金)は展示替えのため休館。問い合わせはFAS【電話】0466・30・1816。

内田亜里《葬る山、斎く島》2020
内田亜里《葬る山、斎く島》2020
田中唯子《over fence》2017
田中唯子《over fence》2017

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