藤沢 社会
公開日:2022.09.23
障害者が初の避難行動訓練
「支援必要な姿知って」
藤沢市障害福祉団体連絡会(島村孝子会長)が3日、藤沢駅から市役所までの避難経路を確認するとともに、地域に障害者の移動の困難さを広く知ってもらうための避難行動訓練を行った=写真。肢体、自閉症、聴覚、視覚など様々な障害を持つ市民と支援者約30人が参加し、ルートを連なって歩く訓練。防災の日と、同日市役所で開催された防災フェアに合わせ初企画された。
同会は市内の障害者本人、またその親や家族などの団体8団体から組織される。20年以上にわたり地域共生のあり方について取り組む中、避難行動要支援者の防災を共通課題としてきた。
これまで取り組んできた地域の避難訓練への参加では、お互いにどう支援したらいいか、どんな支援をお願いしたらいいか分からないという声が多かったという。そこで今回障害者側が主体となって訓練を企画。「そもそも根底にある移動の困難さの確認」を中心に据えた。
市民全体の災害意識が高まるイベントに合わせての開催。島村会長は「パレードのように皆で動くことで、なんだろうと思ってもらえた。一口に障害と言っても種類は様々。支援が必要な姿を知ってもらうきっかけになれば」と振り返った。
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