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藤沢 スポーツ

公開日:2022.10.28

藤嶺藤沢出身・矢澤宏太選手 二刀流
天国の父に吉報捧ぐ
日ハムが1位指名

  • 投打の「二刀流」を掲げ、撮影に応じる矢澤選手(=10月20日、横浜市内の日体大キャンパス)

 プロ野球のドラフト会議が20日、都内で行われ、藤嶺藤沢高校出身で日本体育大学の矢澤宏太選手(22)が日本ハムから1位指名を受けた。高校3年時には指名漏れを経験。悔しさをバネに目標としていたドラフト1位をつかみとった。プロ野球では異例となる投打の「二刀流」に挑戦する。

 多くの報道陣が詰めかける横浜市内の同大キャンパスで歓喜の瞬間を待った矢澤選手。1位指名を公言していた日本ハムから第1巡で名前が読み上げられると、ようやく表情が緩んだ。

 身長173cm、体重71kg。プロ選手としては小柄だが、投げては最速152Kmを誇る左腕投手と、俊足強打の野手という2つの顔を合わせ持つ。走攻守が揃った「二刀流」として、プロ関係者からの評価も高かった

 東京都町田市出身。6歳の頃に町田リトルで野球をはじめ、高校は数多の強豪校の誘いの中から、藤沢市の藤嶺学園藤沢を選んだ。

 高校時代も3年時に南神奈川大会で8強入りを果たすなど投手、野手の両面で活躍。ただ、プロ志望届を提出するも指名漏れする悔しさを味わっていた。さらにドラフト会議からわずか49日の失意の中、父・明夫さんが59歳の若さで急逝。以後、「4年後にドラフト1位に」が家族の合言葉になった。

 「父も喜んでくれていると思う。これからも見守っていてほしい」と活躍を誓った。

母校関係者も喜び

 待望の吉報を、母校の高校関係者も喜んだ。当時、指導者として矢澤選手に関わった山田晃生監督(65)も「とにかく真面目で練習熱心。同世代でも頭抜けた存在だった。3年の時は悔しい思いをしたと思うが、気持ちを強く持ち続けたのだろう」と目を細める。

 同校のグラウンド右翼には、ボールが校外に飛び出さないための高さ20mのネットがある。矢澤選手が2年生のとき本塁打を量産することから設置された、通称「矢澤ネット」だ。母校にも”レガシー”を残した矢澤選手。プロ入り後も「二刀流」として、新たな道を切り拓いていく。

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