藤沢 スポーツ
公開日:2023.06.30
己の気合でチームを鼓舞
湘南台高校高橋 凌汰 (3年・遊撃手)
機敏な足さばきでゴロをさばく。内野守備練習を終えると、脱帽し笑顔を見せた。部員は各々自由な髪形の中、坊主頭にこだわる。「大きな大会前は必ず自分で剃っている」。小学6年生の頃、自ら決めた欠かさないルーティンで最後の夏に向けて気合を入れた。
主将として「どんな場面でも自分がチームを盛り上げる」が信条。3月末、春季地区大会の茅ヶ崎戦。接戦で味方がエラーし相手に進塁を許した時にも焦らなかった。声掛けして切り替え県出場を果たした。長谷川飛路監督も「精神的支柱。努力と統率力で春の躍進があった」と評する。
チームの軸は投手2枚看板。春季大会後、練習試合でロースコアで展開する試合が増えたといい「チーム全体の調子も上向き」という。
それでも抜かりなく、夏の初戦への準備、戦略立てに余念がない。私立相手になった場合は、左投手が控えていることを想定し、マシーンで左投手対策。足を絡めた攻撃に対してもスキのない守備練習に余念がない。
公立校相手の場合でも一瞬の隙をついて得点につなげようと、走塁練習を積極的に行う。チーム全員にいきわたらせる。
チームの掲げる目標は「まずは一勝」。自分の活躍よりも優先すべきはチームのために。「強いて言うなら、自分の支えで勝てる試合を作る」。「支え」とは声、プレー、普段の行動すべて。夏まであと少し、準備していくただけだ。
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