車いす利用者を導く「強力プロジェクト」のメンバー
結婚式場までの移動、サポートします――。
晴天に恵まれた18日、江島神社で挙式した新婦の父で車いす利用者の男性の移動を「江の島強力(ごうりき)」が支援した。ＮＰＯ法人湘南ウォーターセーフティ協会が主導した。
同法人は急な坂や石段で車いすの観光が難しいとされている江の島で、専用の器具を使い人の力で引き上げる支援活動を展開。市観光協会が挙式する家族からの問い合わせを受け、同プロジェクトが実現した。
この日も専用の補助装置を使い、階段や坂道の通行をサポート。新婦の父・志村成松さんをボランティア４人が息を合わせて支え、「強力が通ります」と声をあげながらタクシー乗り場と中津宮を往復した。
志村さんの妻・タカ子さんは「諦めて新郎新婦のみでの挙式も考えていたが、来ることができて良かった」とうれしさをにじませ、同協会の鎌田修広さんは「利用者や関係者と半年ほど打ち合わせを重ねて臨んだ。車いすの人が移動を諦めないように、可能性を広げていけたら」と語った。
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